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Web集客に活かすファネル分析とは?今からできる具体的手順

ファネル分析をしているイメージ

ファネル分析とは(Web集客における基本フレームワーク)

ファネル分析とは、顧客が商品やサービスを知ってから購入や問い合わせに至るまでの行動プロセスを段階ごとに整理し、どこで離脱しているのかを分析する手法です。

一般的に、認知・興味・比較検討・購入といった段階を「漏斗(ファネル)」の形で捉え、段階が進むにつれて顧客数が減少していく構造を分析します。

Web集客では、サイト訪問者の行動データや問い合わせ数などの数値を確認することで、どの段階に課題があるのかを把握することができます。

ファネル分析を行うことで、集客施策の改善ポイントを明確にし、より効率的なWeb集客戦略を設計することが可能になります。

Web集客でファネル分析が重要な理由

Web集客では、アクセス数が多くても問い合わせや購入につながらないケースがよくあります。その原因の多くは、顧客が行動プロセスの途中で離脱してしまうことにあります。

ファネル分析を行うことで、どの段階で顧客が離脱しているのかを数値で把握することができます

例えば、サイト訪問者は多いのに問い合わせが少ない場合は、サービスページや予約導線に課題がある可能性があります。このように、ファネル分析はWeb集客のボトルネックを特定し、改善施策を検討するための重要な分析手法となります。

Web集客におけるファネルの基本構造

ファネル分析は、どの段階で離脱しているか分析する必要があるため、具体的な数値を収集し、各段階で整理する必要があります

これらは、GoogleAnalyTics4や、各SNSについている分析ツールを使い、作成してゆきます。

認知(Awareness)

認知フェーズは、顧客が初めて商品やサービスの存在を知る段階です。
Web集客では、検索エンジン、SNS、Web広告、口コミなど様々な媒体を通じてサービスを知ることになります。
この段階では、まず多くの潜在顧客に情報を届けることが重要になります。

分析の視点例

  • どのチャネルから認知されているか(検索・SNS・広告など)
  • 検索表示回数(インプレッション)は十分か
  • SEOの検索順位はどの位置にあるか
  • SNSのリーチ数や表示回数はどれくらいか
  • ターゲット顧客に情報が届いているか
  • 認知を広げるためのコンテンツが継続的に発信されているか

以下のイメージです

認知段階の分析画像

興味・関心(Interest)

興味・関心フェーズでは、顧客がサービスに興味を持ち、より詳しい情報を調べ始める段階です。
具体的には、ホームページを閲覧したり、SNSや口コミを確認したりする行動が見られます。
この段階では、サービスの特徴や魅力を分かりやすく伝えることが重要になります。

分析の視点例

  • サイト訪問者数(セッション数)は十分か
  • クリック率(CTR)は高いか
  • ホームページの滞在時間は長いか
  • 直帰率は高すぎないか
  • どのページがよく閲覧されているか
  • SNSや記事からホームページへ誘導できているか

以下のイメージです

興味段階の分析画像

比較・検討(Consideration)

比較・検討フェーズでは、顧客が複数の企業やサービスを比較しながら検討する段階です。
価格、サービス内容、実績、口コミなどを確認し、自分に合ったサービスを選ぼうとします。
この段階では、他社との違いや信頼性を分かりやすく伝えることが重要になります。

分析の視点例

  • サービスページの閲覧数は多いか
  • 料金ページは確認されているか
  • 事例や口コミの閲覧数は十分か
  • 再訪問率は高いか
  • 複数ページを閲覧しているか
  • 他社との違いが分かりやすく伝わっているか

以下のイメージです

検討段階の分析画像

購入・問い合わせ(Conversion)

購入・問い合わせフェーズは、顧客が最終的に意思決定を行い、問い合わせや購入などの行動を起こす段階です。
この段階では、予約や問い合わせの導線を分かりやすく整備することが重要になります。

分析の視点例

  • 問い合わせ前に閲覧されているページはどこか
  • 問い合わせ数や予約数は十分か
  • コンバージョン率(CVR)は適切か
  • どのページから問い合わせが発生しているか
  • 予約や問い合わせの導線は分かりやすいか
  • フォーム入力途中で離脱していないか

以下のイメージです

購入段階の分析画像

Web集客に活かすファネル分析の具体的手順

手順① 集客チャネルを整理する

まず、顧客がどのような経路でサービスを知り、ホームページや店舗にたどり着いているのかを整理します。
Web集客では、検索エンジン、SNS、広告、口コミサイトなど複数のチャネルから集客が行われているため、それぞれの流入経路を把握することが重要です。

例えばカフェの場合、

  • 「〇〇駅 カフェ」などの検索からホームページへ訪問
  • Instagramで店内写真やスイーツを見て興味を持つ
  • Googleマップの口コミを見て来店を検討する

このように、どのチャネルから顧客が流入しているのかを整理することで、集客の全体像を把握することができます。

手順② 各段階のユーザー行動を把握する

次に、ファネルの各段階において、ユーザーがどのような行動を取っているのかを確認します。
アクセス解析ツールなどを活用し、サイト訪問から来店や予約までの行動データを分析します。

例えばカフェの場合、

  • 検索やSNSからホームページへ訪問する
  • メニューや店舗情報ページを閲覧する
  • Googleマップで場所や口コミを確認する
  • 来店を決める

このようにユーザーの行動を把握することで、顧客がどの段階で次の行動へ進んでいるのかを理解することができます。

手順③ ボトルネック(離脱ポイント)を特定する

ユーザー行動を把握したら、次にどの段階で顧客が離脱しているのかを分析します。
ファネルの途中で離脱が多い場合、その段階に何らかの課題がある可能性があります。

例えばカフェの場合、

  • ホームページ訪問者は多いが来店につながらない
  • メニュー情報が分かりにくく離脱している
  • 店内の雰囲気が分からず来店を迷っている

このようなボトルネックを特定することで、改善すべきポイントが明確になります。

手順④ 改善施策を実行する

最後に、特定したボトルネックを改善するための施策を実行します。
ファネル分析は一度行って終わりではなく、改善を繰り返すことで集客効果を高めていくことが重要です。

例えばカフェの場合、

  • ホームページに店内写真やメニューを掲載する
  • Instagramでスイーツや店内の雰囲気を発信する
  • Googleマップの口コミを増やす

このように課題に合わせた施策を実行することで、顧客が次の行動へ進みやすくなり、来店や購入につながりやすくなります。

Web集客に活かすファネル分析の具体例

ファネル分析を活用することで、顧客がサービスを知ってから来店や購入に至るまでの流れに合わせて、効果的なWeb施策を設計することができます。
ここでは、カフェのWeb集客を例に、各フェーズでどのような施策が考えられるかを紹介します。

SEOコンテンツによる認知拡大

SEOコンテンツを作成することで、検索エンジンからの流入を増やし、まだ店舗を知らない潜在顧客にアプローチすることができます。
認知フェーズに課題がある場合は、顧客が検索するキーワードに合わせた記事やコンテンツを作成することが重要です。

例えばカフェの場合、「〇〇駅 カフェ」「おしゃれ カフェ 大阪」「作業できるカフェ」などの検索キーワードを意識したブログ記事を作成することで、検索ユーザーに店舗を知ってもらうきっかけを作ることができます。

ホームページ・LPによる興味喚起

ホームページやLPを整備することで、店舗の魅力を伝え、顧客の興味・関心を高めることができます。興味・関心フェーズに課題がある場合は、店舗の特徴や雰囲気が伝わるコンテンツを充実させることが重要です。

カフェの場合、店内の写真、人気メニュー、コンセプト、営業時間などを掲載することで、来店後のイメージを持ってもらいやすくなります。

事例・実績による比較検討の促進

顧客は複数の店舗を比較しながら来店先を決めることが多いため、信頼性を示す情報を掲載することが重要です。比較検討フェーズに課題がある場合は、実績や口コミなどの情報を充実させる必要があります。

カフェの場合、Googleマップの口コミ、SNSでの利用者投稿、人気メニューの紹介などを掲載することで、店舗の魅力や満足度を具体的に伝えることができます。

問い合わせ導線の最適化

最終的に来店や予約につなげるためには、顧客がスムーズに行動できる導線を整えることが重要です。購入・問い合わせフェーズに課題がある場合は、予約方法やアクセス情報を分かりやすく整理します。

カフェの場合、Googleマップで場所や営業時間を分かりやすく表示したり、ホームページから簡単に席予約ができるようにすることで、来店につながりやすくなります。

カスタマージャーニーマップとの併用

ファネル分析とカスタマージャーニーマップは、どちらも顧客行動を分析するためのフレームワークですが、目的や分析の視点が異なります。

ファネル分析は、認知・興味・比較・購入といった段階ごとに顧客数の変化を数値で分析し、どこで離脱しているのかを把握する手法です。主にアクセス数や問い合わせ数などのデータを用いて、Web集客のボトルネックを特定することに役立ちます。

一方、カスタマージャーニーマップは、顧客がサービスを知ってから購入・利用するまでの行動や心理を整理する手法です。顧客がどのような接点で情報に触れ、どのような思考や感情で行動するのかを理解することができます。

この2つを併用することで、Web集客をより効果的に改善することができます。カスタマージャーニーマップで顧客の行動や心理を理解し、ファネル分析で数値データから課題を特定することで、顧客視点とデータ分析の両面からWeb集客戦略を最適化することが可能になります。

カスタマージャーニーマップはこちらで詳しく解説しています。

まとめ:ファネル分析でWeb集客の改善ポイントを明確にする

ファネル分析を活用することで、顧客がサービスを知ってから購入や来店に至るまでの行動プロセスを段階ごとに整理することができます。

各フェーズのデータを分析することで、どの段階で顧客が離脱しているのかを把握でき、Web集客のボトルネックを特定することが可能になります。課題に応じてSEO、ホームページ、SNS、問い合わせ導線などを改善することで、集客から成約までの流れを最適化することができます。

<著者情報>

WebTacコンサルティング代表の辻本昂大

WebTacコンサルティング 代表

辻本 昂大

陸上自衛隊幹部自衛官として4年勤務し、ITコンサルタントを経て、中小企業診断士として活動。
現在はWebTacコンサルティングの代表として中小企業向けにデジタルマーケティング事業を中心に
支援している。
〈保有資格〉
経済産業大臣登録 中小企業診断士
Web解析士
簿記1級